柚子ワタの可能性
何故柚子ワタには栄養が豊富に含まれているのに
捨てられているのか?
古くから柚子は「高貴な食材」として、丸ごと使用されてきました。
しかし現在では、柚子の皮や果汁のみを使用した製品が多く、
独特の苦みが強い柚子ワタは扱いが難しい為捨てられているのが現状です。
柚子果実のワタの部分には機能性成分が多く含まれており、
とくにヘスペリジンは柑橘類の中でもトップクラスです。
ヘスペリジンには、高い抗酸化作用を持ち、生活習慣病の予防や
アンチエイジングの効果が期待されていると言われています。
ヘスペリジン以外にもさまざまな栄養素が含まれる
柚子の効果効能を見れば古くから日本人に親しまれてきたのも納得です。
一次産業への想い
私たちは、約10年ほど地元箕面産の「実生ゆず」(みしょうゆず)を使った商品開発・販売に携わってきました。
普通のゆずよりもはるかに多くの栄養素を含んでおり、箕面をはじめ日本各地で古くから栽培されてきました。
しかし、高品質である反面、その希少性ゆえに認知がなかなかされず、昨今の農家高齢化による収穫の人手不足など、一次産業としての持続可能性の課題を強く感じてきました。
そのような中、京都産の実生ゆずに出会ったことがきっかけで、「京都」という土地に魅力を感じるようになりました。
情報や物が溢れる今の時代に、歴史や文化を重んじながら価値創造を巡らせ、躍進的に活動する人が集う「温故知新」の街。
京都を活動拠点として、古き良き伝統を守り継承していくことの大切さ、小さくても確実に明るい未来が見える商品づくりをしていきたい。
そのような想いから株式会社七十二候を仲間とともに立ち上げました。
千三百年の間脈々とつづく日本最古のゆず農園や京柚子の食文化を守る。
私たちはそれらをミッションとして、ゆずをはじめとする京野菜の伝統を守り引き継ぎ、一次産業の持続可能性を高めるためにも、新しい時代のニーズに合った製品を生み出します。